安心・安全 美味しい蒲焼を召し上がって頂くために…

社長の独り言

一難去ってまた一難

ついに魚秀・神港グループの産地偽装問題に警察の強制調査が入った。

8人の関係者が逮捕され、毎日その結果の新しい情報が流されている。去年の 夏、福岡の業者の偽装が取り沙汰され、あっという間に「会社解散」したことがあったが、これも同じルートで流れていたらしい。まあこれで最大の偽装グループが摘発されたので今後は動けなくなるはずで業界も少しは正常化に進むものと考えたい。しかし、このグループの輸入した蒲焼が全国で処分販売されていることから、市況は更に悪化している。“一難去ってまた一難”という 状態で市況に明るさが出るのはいつのことか?

さて、07年度夏に「検疫検査での違反が36件も」と安全問題で叩かれた中国蒲焼だが、この1年間の違反は僅か3件と格段に改善されているのだが、それが消費者に伝わらず依然として中国産は見向きもされない状態が続いている。

冷凍ギョーザもメラミンも鰻には関係のない出来事なのだが中国食品の典型として認知されている為、影響は最も甚大である。11月25日中国の厦門市(アモイ)で日中鰻貿易会議を開催するが、何とかして日本の消費者に中国うなぎが良くなっている現状を伝える方策を具体化したいものだ、と考えている。

佳成商品としての在庫が順調に売れてゆく為にも、業界が一致協力してこの 難局を突破してゆかねばならず中国の業界と協調して事に当らねばならない、と覚悟を決めている。

良くメディアの人から偽装問題が報道されるたびに「消費者は何を信用して 良いかわからない」と問われるが、中国産と表示された蒲焼には何の不安もなく、安全はもはや当り前で、ともかくおいしいことを分かってもらわねばならない。国産の「ムチャクチャ高値」と「混ざり物の不安」から日本の消費者は自由になってもらいたい、と切に願っている。今こそ中国蒲焼は買い時である。

2008年11月
代表取締役  森山  喬司

中国加工場の苦境を共有して

暑く厳しい夏も終った。本当に苦しい商戦だった。日本の消費者の中国食品に対する 不信感は根強く、輸入鰻は半分以下の価格でも大して売れなかった。勿論お店によっては 中国蒲焼を強く押し出し、安全のアピールするなどの努力で売上増を創り出した所もある。

それにしても、去年の夏「年間36件も違反がある」として叩かれた中国鰻だが、この 1年間違反は3件のみとなり、素晴らしい実績を示している。しかし、メデイアはこれを 報道せず、消費者は昨夏刷り込まれた不信感のまま変わっていない。誠に悔しいことだ。 日本鰻輸入組合が、この難関をこじ開けるべく努力することが期待されている。

さて、来シーズンだが、中国は白子池入量から推定して大幅な減産になることは必至である。特に広東省は4p・5pのサイズを活鰻で対日輸出した為に、これからの加工用原料としての鰻も不足するだろう。福建省とてフランス鰻はそこそこあるが、ジャポニカ種は 値段の高い活鰻輸出に振り向けられるので、加工用も同様とみる。

3月以降は、ほとんど稼動できずに苦しい局面に立たされる取引先の加工場とも充分に 話し合って、安全でおいしい蒲焼を供給してもらう為に動き出さねばならない。長い取引の中で築きあげた加工場(輸出業者)との信頼関係を苦しい時であればこそ、共栄共存の 姿勢で乗り切りたいものだと痛感する。

2008年9月
代表取締役  森山  喬司

未曾有の苦境に立って

昨年秋の台湾活鰻産地偽装摘発から始まった鰻業界の積年の悪弊は遂に二人の逮捕者を出すに至った。更にいわゆる「里帰りうなぎ」が「事実と異なる」として関係者が行政処分を受けた。そして大掛かりな詐欺事件である架空会社“一色フーズ”として中国産蒲焼が詰め替えられ、大手荷受から販売された事件も加わり、今年の最盛期7月丑月は惨々である。当社の中国産蒲焼の販売も昨年に続き大きな影響を受けており、9月期の売上は25%の減収、経常利益は30%減益を予想するに至った。誠に残念なことであるが利益をだせるだけでも良いとすべきか、とも思う。猫も杓子も国産を要望し、わずか2万トンしかない国産鰻なのに、市場では国産蒲焼が溢れていた。活鰻の偽装、加工品の偽装、更には何年もの間、中国蒲焼を詰め替えただけの偽国産も横行していた。

当社は日本鰻輸入組合の代表も務めており、機会ある度に自浄作用による解決を訴えてきたが、力およばす誠に遺憾である。こんな業界ではお客様である消費者に愛想を尽かされるのは当然であり、当社も一蓮托生としてそのお仕置きをされているのだと重く受け止めねばならない。

来年は白子大凶漁の影響で大減産が必至であり、更に苦しい経営を強いられるに違いない。

私は佳成食品を26年間に亘って育んでくれた鰻業界に感謝しこそすれ、うらむ気持ちは全くない。これからは、うなぎを胸を張って誇りを持って取扱うことのできる鰻業界にするべく努力したい。どこからも後ろ指をさされることのない、儲からなくても清潔な経営をほめられる会社にしてゆきたい。会社はつき詰めれば社員の為の公器であるから、社員に不幸な想いをさせたくない。微力ながらあとひと踏ん張りせねばなるまい。

2008年7月
代表取締役  森山  喬司

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