業界縮小の中で生き残る決意  

 今のところ白子(シラス)うなぎがさっぱりとれずで、3年続きの凶漁となりそうな雰囲気にある。そのためか価格も1キロ当たり200万円を超えたとも聞く。1尾400円にもなる。いよいよ“うなぎ業界の存亡の危機”に現実味が増してきた。まだ2~3ヶ月の漁期があるので、これからの好転を期待するしかない。

11月におこなわれた『日中加工鰻懇談会』での中国側の発表では、活鰻は3,500~4,000トン・加工鰻は5,000トンと輸出量が予測された。(台湾からの輸入が期待できない中で、中国からの輸入はもう少し増加するのでは…。)と思うがとにかく少ない。さらに国産物の出荷も本当に少ないので、業界全体の販売・消費量も20年前の水準に縮小することになる。全体量で5万トンにもならず、最盛期の1/3以下の量となりそうである。

「うなぎ」という1種類の魚のみで、輸入業者として40年以上も商売が成り立っていたこと自体が特異であったのかもしれないが、天然資源に依存している以上 多少の浮き沈みがあるのは当然とはいえ、現在直面している危機は深刻である。

輸入鰻の業界は、種々の事情でこの数年 資源は縮小しているのにプレイヤーは増加し、互いにしのぎを削ってきたが、今後1年間で相当数が撤退を余儀なくされるとみている。もちろん当社もそうならないように全力を挙げなければならない。30年間培ってきた、お得意様企業との関係を更に大事にし 愛され支持される企業として認知されたい。

本業の好成績と多額の為替差損という当社の構造はあと1年ほど続くが、ありがたいことに為替差損については銀行が長期の貸付金にしてくれることになり、資金繰り上の不安は解消した。なんとしても本業のより良い成績を実現して、できる限り早期に借入金返済を成し遂げたい。

社員の結集も強く、やる気満々でお客様からの評判も悪くない。あとは私が5%の体重コントロールを実現するなどしながら、強い経営意欲を維持してメインバンクの恩情に応えることだ、と決意している。

 

2011年12月
代表取締役  森山  喬司